大腸カメラ検査
- #内科
肛門から内視鏡を挿入して大腸全体(直腸から盲腸まで)の内部を観察する検査です。一般的には大腸内視鏡検査、大腸カメラなどと呼ばれています。
下部内視鏡検査では大腸全体の内部を鮮明に映し出すことができるため、大腸がんや大腸ポリープなど大腸内にしこりができる病気や、クローン病や潰瘍性大腸炎、ベーチェット病など大腸粘膜に炎症を引き起こす病気の有無を詳しく観察することが可能です。
また、内視鏡を通じて病変の組織を採取するための器具を大腸内部に挿入することができるため、病変組織の一部を採取して、どのような病気か特定するため生検することも可能です。ポリープ切除は日帰り手術となりますので、切除後はその日のうちにご帰宅が可能です。ポリープの形状や大きさによっては、専門医療機関等に紹介させて頂く場合もございます。
大腸がんの85%は良性ポリープから変異したものですので、定期的な内視鏡による早期発見、治療をお勧めしております。
当院では鎮静剤を使用し、患者様の不安を和らげ「いつの間にか終わっていた」と思われるような大腸カメラを行っております。また、従来の空気送気の場合なかなか腸内管の空気が抜けきれず、検査後も腹部膨満感や不快感で苦しむ方がおり、辛い検査と思われていましたが、当院では二酸化炭素(炭酸ガス)送気で検査をより楽に受けて頂けるように対応しております。炭酸ガスは空気と比べ極めて吸収がよく、体内にすぐに吸収されます。送気を中止すると腹部の張りもすぐに改善していきます。このような工夫も患者様の苦痛軽減の一つとなります。