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診療内容

疲労骨折

  • #スポーツ整形外科

疲労骨折は、1度の大きな力で骨が折れる通常の骨折とは異なり、小さな力が同じ部位に少しずつ加わり、疲労が蓄積発生する事で骨折する障害です。慢性的なスポーツ障害のひとつで、反復したランニングやジャンプ動作などのすスポーツに多くみられます。疲労骨折でもっとも厄介なのは、痛みがあっても運動を続けられる点です。最初のうちは骨にわずかな亀裂が入った程度でも、無理してプレーを続ける事でやがて完全な骨折に至ります。

疲労の症状

ケガが原因で起こる外傷骨折と違い、強い痛みや皮下出血、大きな腫れを伴うことはないものの、運動しているときや圧迫したときに痛みを感じることが多いです。目立つ外傷がなく「捻挫だと思っていたら、骨折していた」というケースも多く見受けられます。

疲労骨折の診断

レントゲン検査での骨の状態を確認します。早期の疲労骨折はレントゲン検査では異常がないことも多いので、 症状が強い場合や疲労骨折が強く疑われる場合はMRI検査を提案することもあります。野球やテニスのスポーツでは腕の骨、手の甲にも疲労骨折がみられる事もあります。

通常骨折と疲労骨折の違い

疲労骨折は、骨にわずかな亀裂が入った程度であればスポーツ競技を継続してしまう傾向があり、痛みが強くなっても練習を継続してしまう選手や学生が多いです。骨折した直後にレントゲン検査をし「骨折線が映らず判明しにくい」という場合もあるので、注意が必要です。

疲労骨折の治療と再発防止

難治性のもの以外は局所を安静にする事で、ほとんどが完治します。

難治性では手術が必要な場合があり痛みがある状態で、無理に練習を続けてしまい疲労骨折の発見が遅れると、骨折が治りにくくなります。