皮膚は、外部からの様々な刺激や病原体から体を守るという大切な働きをしています。
疲労やストレスなどからくる体の不調があらわれやすい場所でもあり、健康のバロメーターとも言えます。
常日頃、目に見えるところでもあることから、悩みをお持ちの方も多いかと思いますが、そのような皮膚のトラブルに対して、
正確な診断、的確な治療に加え、丁寧な説明をこころがけていきたいと考えています。

皮膚科で治療する主な疾患

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は、良くなったり悪くなったりを繰り返す、かゆみのある湿疹を特徴とするアレルギーが関係することもある疾患です。アトピー性皮膚炎の原因としては生まれつきアレルギー反応を起こしやすい体質（アトピー素因）であること、皮膚が外部からの刺激に対する防御機能が弱いこと、ストレス、食生活の乱れなどが考えられます。
塗り薬と内服薬をつかって治療していきます。アトピー性皮膚炎は生活習慣とも密接な関わりがありますので生活習慣や環境を見直すことで症状が改善することもあります。

わきの多汗症

わきの下は緊張などの精神的な刺激と、体温上昇による温熱刺激の両方で発汗が促されるため、多汗がおこりやすい部位です。
何らかの病気や内服中の薬による影響ではなく、明らかな原因が存在しないのに、わきの下に、体温調整に必要な量を超える大量の汗が出る状態を「わきの原発性多汗症」といいます。
当科では、服に汗染みができるので人目が気になり、仕事に集中できなかったり、汗のために一日に何度も制汗剤を使用したり服を着替える等、日常生活に支障をきたす重度の「わきの原発性多汗症」に対して、ボツリヌス療法を行っております。
ボツリヌス療法は、一度受診して頂いた後に予約制で行っています。
また、わきの下や手掌、足底の汗を抑える塩化アルミニウム液も診察の上で処方しております。

ニキビ

ニキビは尋常性ざ瘡（じんじょうせいざそう）と呼ばれる肌の疾患です。毛穴に詰まった皮脂を栄養にして「アクネ菌」が増殖して炎症をおこします。原因は精神的なストレス、不規則な食生活、便秘、ホルモンバランスの乱れなどさまざまです。悪化させると色素沈着を起こしたり、ニキビあとが残ったりすることがありますので早めに症状に合わせた治療をすることが大切です。
当科では症状に応じて「面疱圧出」も行なっています。

水虫

水虫は、白癬菌というカビの一種が皮膚にすみつくことによって起こる病気です。白癬菌が増殖すると足裏の皮がむけてきたり小さな水疱ができてきます。日本では10人に1人が水虫にかかっているといわれ、市販の薬を長期間使用しても治らず悪化させてしまう方もいらっしゃいます。爪に白癬菌が入ると爪が変形したり白色に濁ったりします。

イボ

いぼには、ヒト乳頭腫(にゅうとうしゅ)ウイルスが皮膚に感染してできるものと、加齢が原因でできるものがあります。液体窒素をつかって治療します。水いぼはウィルスの感染が原因で皮膚が半球状に盛り上がります。主に免疫力の低い子どもに感染しプールや肌の接触などが原因となります。６ヶ月程度で自然治癒することもありますが掻きむしって悪化させてしまう前に治療するのがいいでしょう。

ケミカルピーリング

適応：ニキビ、ニキビ痕

サリチル酸を使用して皮膚の角質を剥離し、新しい角質を再生させる治療です。
毛穴に詰まった皮脂もとれるためニキビができるのを抑えます。毛穴が開くのでニキビの炎症も抑え、ニキビ痕ができるのを防ぎます。3週間〜1ヶ月おきに3〜4回行うとニキビの新生を抑えるのに効果的です。
毛穴の開き、美白、顔全体のくすみ、浅い小じわにも効果があるとされています。1ヶ月毎に3回程行うと、鼻の毛穴の黒ずみが目立たなくなったり、顔全体の色のトーンが明るくなるなどの美白の効果がありますが、個人差があります。

方法：肌の状態を診てサリチル酸を数分間塗布してから洗い流します。

1. 施術中に少しピリピリする程度の痛みがでることがあります。
2. 施術後、一時的に肌が赤くなることがありますが通常は数時間から数日で治まります。
3. 治療後は紫外線の影響を受けやすい状態になるため、日焼けに注意し、日焼け止めの使用が必要です。
4. 治療後は乾燥しやすいので保湿が必要になります。

ご希望や詳細についてご質問がある方は、木曜日の皮膚科外来を受診してください。

サリチル酸ピーリング

ビタミンC誘導体ローション

ハイドロキノン4%クリーム

まつ毛貧毛症治療

コラージュフルフル　女性用育毛ローション

AGA治療

AGA（エージーエー）とは「男性型脱毛症」のことで、思春期以降に額の生え際や頭頂部の髪が、どちらか一方、
または両方から薄くなっていく状態のことです。
AGAの症状（薄毛や抜け毛など）でお悩みの方は、一人で悩まずにまずは医師にご相談ください。