DIAGNOSIS

診療内容

IPL医療脱毛

  • #皮膚科

「IPL」とは、フォトフェイシャルなどで使用される光治療の一種であり、一般的にはエステサロンや家庭用美容器で利用されています。一方、医療機関で使用される医療IPL脱毛は、医療レーザー脱毛と同等の効果が期待されています。

エステサロンや家庭用美容器でのIPLは、医療IPL脱毛と比べて効果が低いとされることがあります。これは以下の理由によるものです。

まず第一に、出力パワーの違いが挙げられます。医療機関では高出力の光を使用できますが、エステサロンや家庭用美容器では出力が制限されています。高出力の光は、毛根により強力な破壊作用を及ぼし、より効果的な脱毛を実現することができます。

第二に、医療IPL脱毛では、専門の医師や看護師による施術が行われます。彼らは豊富な知識と経験を持ち、患者の肌質や毛質に合わせた最適なパラメータを設定することができます。一方、エステサロンや家庭用美容器では、一般の人々が自己処理や施術を行うため、パラメータの設定や施術の技術的な面での差が生じる可能性があります。

さらに、医療IPL脱毛は、病院やクリニックといった医療機関で行われるため、より高度なケアと衛生管理が提供されます。エステサロンや家庭用美容器では、これらの面での管理が制約されることがあります。

このように、医療IPL脱毛は高出力の光と専門家の施術により効果を最大化することができます。エステサロンや家庭用美容器では限定された出力や施術の制約があるため、効果が低いとされるのです。

以上が、エステサロンや家庭用光美容器でのIPLが効果が低いとされる理由です。

治療方法

  • 肌の状態や照射部位を確認し、肌の色や毛質に合わせてエネルギーを設定します。
  • ジェルを塗布後にテスト照射を行い、痛みが強くない出力で全体にレーザーを照射します。
  • (痛みの感じ方には個人差がありますが、輪ゴムではじかれたような痛みがあります。)

特徴

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大型ヘッドによる広範囲照射で疼痛の軽減、施術時間の短縮が可能

医療IPL脱毛では、大型のヘッド(1.2㎠)が使用されるため、少ないショット数で広範囲の脱毛が可能となります。この特徴により、疼痛が軽減され、施術時間が短縮されることが期待できます。大型のヘッドにて広範囲の光を照射する為、一度に多くの毛を処理でき、効率的な施術が可能となります。これにより、短時間で広範囲の脱毛を受けることができ、施術時間も短縮できる特徴があります。

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他の医療レーザーと比べて、全顔のひげや下腿でも少ない疼痛で脱毛が可能です。(個人差有)

医療IPL脱毛は、他の医療レーザーと比較しても、全顔のひげや下腿などの部位で比較的痛みが少ないとされています(個人差があります)。これは、IPLの光が広範囲に広がり、毛根を効果的に破壊するため、一度に多くの毛を処理できるからです。一般的に、痛みの感じ方は個人によって異なるため、全ての人に当てはまるわけではありません。しかし、IPL脱毛は光のパルスを短くすることで、痛みを軽減することができるため、多くの人にとって比較的忍耐しやすい方法となっています。また、脱毛施術中に痛みを感じる場合でも、医療機関では麻酔クリームや冷却装置などが使用されることもあります。

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濃く太い毛に対して効果が高い

光脱毛は、メラニン色素に反応させる施術ですので、濃く太い毛に対して効果が高いとされています。毛がしっかりしている部位に対して効果が出やすく、施術後には毛がしっかりと抜け落ちます。デリケートゾーンは自己処理をする際に剃刀負けやポツポツ跡が残りやすい部分ですが、光脱毛を行うことで毛穴がキュッと引き締まり、つるんとした肌を目指すことができます。このように、光脱毛はデリケートゾーンにおいても効果的な方法と言えます。

施術の流れ

0 1 . ご予約

当院では、完全予約制とさせていただいております。ご予約は電話にてお願いいたします。

0 2 . 医師による診察

皮膚科医による事前の診察で、肌の状態を確認します。お一人おひとりに最適な照射方法や回数、経過などについてご説明いたします。不安や疑問点がございましたら、お気軽にご相談ください。 ※脱毛を希望する部位の毛は、2週間以上剃らない状態でご来院ください。

0 3 . カウンセリング・施術予約

カウンセラーによる申し込み内容のご説明、同意書の作成を行い、施術日を予約いたします。

0 4 . 施術当日

施術当日は、脱毛希望部位の毛を剃った状態でご来院ください。

よくある質問

Q. 医療IPL脱毛はどのようなメカニズムで毛が脱毛されていきますか?

A. 医療IPL脱毛は、Intense Pulsed Light(強力なパルス光)を使用して毛を除去するメカニズムです。以下にその仕組みを説明します。 医療IPL脱毛では、特定の波長の光エネルギーを毛根のメラニン色素に吸収させることで、毛根を破壊します。メラニン色素は毛根に含まれる色素であり、光エネルギーを吸収することで熱エネルギーに変換されます。 光エネルギーがメラニン色素に吸収されると、熱エネルギーが毛根の周囲組織に伝わり、毛根のタンパク質を破壊します。これにより、毛根の機能が停止し、新たな毛が成長しづらくなります。 重要なポイントは、医療IPL脱毛では毛根にのみ光エネルギーが集中することです。皮膚表面や周囲の組織へのダメージを最小限に抑えるために、光エネルギーは特定の波長範囲で調整されます。これにより、光は毛根にのみ吸収され、周囲の健康な組織への影響を最小限に抑えることができます。 毛の成長サイクルには成長期、退行期、休止期の3つの段階があります。医療IPL脱毛は成長期にある毛根に対して最も効果的であり、退行期や休止期の毛根には効果が薄れます。そのため、複数の施術が必要であり、施術間隔を適切に設定することが重要です。 医療IPL脱毛は専門の医療機関で行われるため、安全性と効果が確保されています。医療専門家が適切な光のパラメータを設定し、個別の肌質や毛質に合わせて施術を行います。 しかし、個人の状況や応答は異なる場合もありますので、医療専門家との相談やカウンセリングを通じて、自身に最適な脱 毛方法を選ぶことが重要です。

Q. 医療IPL脱毛の効果は永続的ですか?

A. 医療IPL脱毛の効果は、永続的な毛の減少をもたらすことが期待されますが、完全な永続性を保証するものではありません。一部の毛は再び成長する可能性があるため、定期的に脱毛が必要な場合があります。 医療IPL脱毛は毛根を破壊することで、毛の成長を抑制しますが、すべての毛根を一度に処理することは困難です。毛の成長は周期的であり、一度の施術では成長期にある毛根のみに効果を及ぼすため、退行期や休止期にある毛根には効果が薄れます。そのため、一連の施術が必要であり、通常は6回以上の施術を受けることが推奨されます。 効果の持続期間は個人によって異なりますが、通常は数ヶ月から数年間続くことがあります。しかし、毛の再生や新たな毛根の活性化によって、一部の毛が再び成長する可能性があります。そのため、定期的なメンテナンス施術を受けることで、効果を持続させることができます。 定期的な再照射の頻度については、個人の毛の再生サイクルや個々の状況によって異なりますが、通常は数ヶ月から1年ごとの施術が推奨されます。定期的に再照射することによって、毛の再成長を抑制し、永続的な結果を保つことが可能です。 医療IPL脱毛の効果を最大限に引き出すためには、個々の状況に合わせたケアと管理が効果の持続につながります。

Q. 医療IPL脱毛は痛みを伴いますか?痛みの程度はどのくらいですか?

A. 医療IPL脱毛には、個人差がありますが一般的には痛みを伴う場合があります。痛みの程度は人によって異なるため、個々の感覚や痛みの耐性によっても変わることがあります。 医療IPL脱毛の痛みは、施術時に感じるピリッとした刺激やチクチク感が主なものです。光エネルギーが毛根に吸収される際に、熱エネルギーが周囲の組織に伝わることで痛みを感じることがあります。ただし、多くの場合、痛みは短時間であり、施術後にはすぐに収束します。 痛みの程度は、施術する部位や毛の濃さ、個人の感覚によって異なります。一般的には、毛の濃い部位や敏感な部分(例えば、ビキニラインや脇)での施術時に痛みを感じることが多いです。一方で、毛の薄い部位や大きな面積を施術する場合、痛みは比較的軽減されることがあります。 医療機関では、患者の快適な施術をサポートするために、麻酔クリームや冷却装置などの使用が行われることがあります。これらの方法によって痛みを軽減することができます。 重要なことは、痛みの感じ方は個人によって異なるということです。一部の人は痛みをほとんど感じず、他の人はより強く感じることがあります。自身の痛みの感じ方や痛みの耐性を相談頂ければ、適切な対応をさせて頂きます。

Q. 医療IPL脱毛はどれくらいの回数の施術が必要ですか?施術間隔はどのくらいあけるべきですか?

A. 医療IPL脱毛の回数と施術間隔は、個人の毛の成長サイクルや個別の状況によって異なります。一般的な目安としては、6回以上の施術が必要とされています。以下に詳細を説明します。 医療IPL脱毛は毛の成長サイクルに影響を与えるため、成長期にある毛根に対して最も効果的です。しかし、毛の成長サイクルは個人によって異なるため、一度の施術ではすべての毛根を処理することは困難です。 一般的には、施術間隔を4〜6週間程度あけることが推奨されます。この間隔は、毛根の成長サイクルが進行し、新たな毛が成長するまでの時間を考慮して設定されています。 初回の施術後、毛の成長サイクルに合わせて追加の施術を行います。通常、最初の数回の施術では毛の量や質が劇的に改善し、成長が遅くなる傾向が見られます。その後も、成長期にある毛根を段階的に処理するために、継続的な施術が必要です。 具体的な施術回数は個人の状況や希望する結果によって異なります。一般的には、6〜12回の施術が推奨されますが、個人差があります。医療専門家は、毛の状態や皮膚の反応を評価し、適切な回数の施術プランを提案してくれます。 また、一度の施術で完全に毛がなくなるわけではないため、定期的なメンテナンス施術が必要です。メンテナンスの頻度は個人の毛の再生サイクルに基づいており、通常は数ヶ月から1年ごとの施術が推奨されます。 総じて言えることは、医療IPL脱毛の回数と施術間隔は個人の状況によって異なります。お気軽にご相談ください。

Q. 医療IPL脱毛はどのような肌タイプや毛質に適していますか?

A. 医療IPL脱毛は一般的に、特定の肌タイプや毛質に適していますが、個人の状況によって異なる場合があります。以下に一般的な指針を示しますが、医療専門家のアドバイスを受けることが重要です。 肌タイプに関しては、医療IPL脱毛は特に肌の明るい〜中間色の方に適しています。脱色剤やタンニング剤を使用している場合や、日焼けをしている場合は、肌の色素沈着やその他の合併症のリスクが高まるため、施術を避けるべきです。 一方、肌の濃い色合いを持つ方(肌タイプVやVI)に対しては、IPL脱毛のリスクが高くなる場合があります。濃い肌の場合、光が肌表面のメラニン色素に吸収されるため、肌への熱ダメージが起こる可能性があります。このため、肌タイプに合わせた光のパラメータや施術方法を選択する必要があります。 毛質に関しては、医療IPL脱毛は特に濃くて太い毛に対して効果的です。濃いメラニン色素を含む毛根は光をより効果的に吸収し、熱エネルギーに変換します。したがって、濃い色合いや太い毛の方が医療IPL脱毛の効果をより得やすいと言えます。一方、薄い色合いや細い毛の場合、効果が制限される可能性があります。 ただし、最新の医療IPL脱毛システムでは、肌タイプや毛質による制約が以前よりも少なくなっています。独自の技術やパラメータ設定により、より広範囲の肌タイプや毛質に対応できるようになっています。 総括すると、医療IPL脱毛は一般的には肌の明るい〜中間色の方や濃くて太い毛を持つ方に適しています。お気軽にご相談ください。

Q. 医療IPL脱毛は安全ですか?副作用やリスクはありますか?

A. 医療IPL脱毛は、適切に行われる限り一般的に安全な脱毛方法です。しかし、いくつかの副作用やリスクが存在する可能性があります。以下に一般的な副作用やリスクを説明しますが、個人の状況によって異なる場合があります。 一般的な副作用としては、一時的な赤みや軽度の腫れ、かゆみ、皮膚のピリピリ感などがあります。これらの症状は通常、施術後数時間から数日で自然に軽減しますが、皮膚が敏感な場合や適切なアフターケアが行われなかった場合には、症状が長引くことがあります。 また、皮膚の色素沈着(ハイパーピギメンテーション)や色素脱失(ヒポピギメンテーション)も副作用として報告されています。特に肌が日焼けしている場合や、過去に光過敏症の病歴がある場合にリスクが高まることがあります。これらの副作用は通常一時的であり、数週間から数か月で回復することが一般的です。 さらに、まれに皮膚のやけど、水疱、瘢痕形成などの重度な合併症が発生することもあります。これらのリスクは施術を行う医療機関や医療専門家の経験と技術、機器の品質によっても左右されます。適切な施術プロトコルを遵守し、皮膚の状態を評価する事前のカウンセリングが重要です。 安全性を高めるために、医療IPL脱毛は医療機関で行われることが一般的です。医療専門家が患者の肌タイプや毛質を評価し、適切な光のパラメータや施術方法を選択します。また、患者の健康状態やアレルギーの有無なども考慮されます。 重要なことは、医療IPL脱毛を受ける際には、相談ができ、信頼できる医療機関で施術を受けることです。お気軽にご相談ください。