発熱外来
- #内科
発熱外来
発熱外来とは、発熱や咳、鼻水、のどの痛みなどの風邪症状がある患者さんに対して、通常の診察室ではなく、専用に設けられたスペースで診察を行うことを指します。
【発熱外来の目的】
発熱外来は、特に新型コロナウイルス感染症やインフルエンザなどの感染症が広がらないようにするために設置されました。SARS(重症急性呼吸器症候群)が流行した2002年に始まったこの概念は、感染リスクを最小限に抑えることを目的としています。
【対象となる症状】
発熱外来で診察される主な症状には以下のようなものがあります。
- 発熱(体温が37.5℃以上)
- 咳や鼻水
- 喉の痛みや違和感
- 全身のだるさや疲れ
- 呼吸困難
- 味覚や嗅覚の異常
- 下痢や嘔吐
- 新型コロナウイルス感染症やインフルエンザにかかった人と接触した後に体調不良になった場合
【検査について】
発熱時に検査を行うことで、早期発見・感染拡大防止・適切な治療が可能となります。
発熱外来で行う検査には下記のような検査があります。
・抗原検査
ウイルスや細菌の表面にある特定の抗原を検出する迅速な検査方法です。主に感染症、特にCOVID-19の早期発見に使われ、結果が数分で得られます。迅速かつ簡単ですが、感度がPCR検査に比べて低いため、症状が軽い場合や早期では偽陰性が出やすい特徴があります。
しかし迅速な感染確認が求められる場面で役立ち、特に集団感染防止や感染拡大を防ぐために重要です。ただし、結果に不確実性があるため、PCR検査などとの併用が推奨されます。
・インフルエンザ・コロナウイルス同時検査
インフルエンザウイルスと新型コロナウイルス(COVID-19)に対する感染を同時に検出する検査です。この検査は、発熱や風邪症状のある患者がどちらのウイルスに感染しているかを迅速に確認するために使用します。
検査方法
- PCR検査や抗原検査を使用して、インフルエンザウイルス(A型、B型)とSARS-CoV-2(新型コロナウイルス)の両方を同時に検出します。
- 例えば、咽頭や鼻腔から採取したサンプルを使用し、両方のウイルスに特異的な遺伝子や抗原を同時に分析します。
インフルエンザ・コロナウイルス同時検査は、両方の感染症を迅速に判別するために非常に有用で、特に流行時や症状が似ている場合に役立ちます。正確な診断が求められるため、検査方法や結果に基づいて適切な対応が重要です。
ご不明な点などございましたら、ご来院前にお電話にてご連絡をお願いいたします。