イボ
- #皮膚科
イボ
イボの種類
イボにはいくつかの種類があります。
- 普通のイボ(尋常性疣贅)
- 特徴:最も一般的なタイプで、手や指、足にできることが多いです。表面がざらざらしており、灰白色や茶色を帯びることがよくあります。
- 発生場所:手、指、足の裏に多く見られます。
- 扁平イボ(平坦疣贅)
- 特徴:平らで小さく、色が肌色に近いことが多いです。顔や手の甲、腕などに現れることがあります。
- 発生場所:顔や腕、足などに見られます。
- 足底イボ(足の裏のイボ)
- 特徴:足の裏にできるイボで、圧迫を受ける場所に現れることが多く、歩行時に痛みを伴うことがあります。外見は固く、周りの皮膚が厚くなることがあります。
- 発生場所:足底、特に足の裏に発生します。
- 糸状イボ(線状疣贅)
- 特徴:小さく細長いイボで、顔や首、目の周りに多く見られます。
- 発生場所:首や顔、特に目の周りに多く見られます。
イボの原因
イボの主な原因はヒト乳頭腫ウイルス(HPV)です。HPVは皮膚や粘膜に感染し、角質層で増殖します。感染経路は以下のようになります。
- 直接接触:イボができた部分を直接触れることで、他の部位や他の人に感染することがあります。
- 間接接触:感染した人のタオルやシェーバー、床などを共有することで、ウイルスが広がることもあります。
- 傷口を通じた感染:皮膚が傷ついている部分にウイルスが入り込むことによって感染が広がります。
イボの症状
イボは通常、痛みを伴うことは少なく、見た目の変化として現れます。
- 触れるとザラザラした感じ:表面が粗く、ざらつきが感じられます。
- 痛みを伴うことも:特に足の裏にできるイボや、外的な刺激を受けやすい場所にできたイボは痛みを伴うことがあります。
- 増殖することがある:イボが複数に広がることがあります。特に免疫力が低い場合や、治療が行われない場合に進行することがあります。
イボの治療法
イボは基本的には良性で、治療をしなくても自然に治癒することもありますが、見た目や不快感、痛みなどが問題となる場合は治療が必要です。
- 冷凍療法(液体窒素療法)
- イボを液体窒素で凍らせ、壊死させる治療法です。効果的ですが、痛みを伴うことがあり、治療後に膨らんだり、かさぶたができたりすることがあります。
- レーザー治療
- レーザーを使ってイボを焼き切る方法です。比較的痛みは少ないものの、治療後の皮膚が赤くなることがあります。
- 塗り薬(外用薬)
- イボ専用の塗り薬(サリチル酸を含むものなど)が処方されることがあります。角質を軟化させて、イボを除去します。
- 手術
- まれに、イボが大きくなりすぎたり、他の治療法が効果がなかった場合に、外科的に取り除くことがあります。
- 免疫療法
- 免疫力を高める薬を使って、ウイルスに対する免疫反応を強化する治療法です。
予防法
- 手洗いの徹底:手や体が汚れている場合は、イボを触る前に手をしっかり洗いましょう。
- タオルやシェーバーを共有しない:感染を避けるため、タオルやカミソリを他人と共有しないことが大切です。
- 傷口のケア:傷や切り傷をできるだけ清潔に保ち、感染を防ぐための対策をしましょう。
イボは通常は無害ですが、痛みや外見の問題がある場合には、四ツ木駅徒歩10分の、よつぎ整形外科・内科にお気軽にご相談ください。